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ブログ執筆者紹介 ー 古谷幸治(株式会社プロジェクト・イノベーション 代表取締役CEO)

2026-08-18 公開執筆: 古谷幸治(株式会社プロジェクト・イノベーション 代表取締役CEO)
カンファレンス登壇時の様子
カンファレンス登壇時の様子

このブログを書いているのは、株式会社プロジェクト・イノベーション 代表取締役CEOの古谷幸治です。神奈川県横浜市出身、プロジェクト管理会計士として、プロジェクト型ビジネスにおける経営管理を専門にしてきました。工業社会から知識社会へのシフトの中で「知識労働者の生産性を測る伝道師」を自任し、プロジェクトごとの採算管理の仕組みを作るプロフェッショナルとして、これまで200社を超える企業のコンサルティングに携わってきました。

キャリアの出発点は1991年、不動産デベロッパー「朋友建設」への新卒入社です。財務部に所属し、入社からわずか2年後には和議(民事再生)を経験しました。バブル崩壊後の厳しい再生業務の現場で、数字が合わない中で会社をどう立て直すか、キャッシュフローと真正面から向き合う日々を過ごしたことは、その後のキャリア全体を貫く「数字で経営を語る」という原点になっています。建設業界というプロジェクト単位で採算を管理する業種に身を置いたことも、後年の「プロジェクト管理会計」という専門性の土台を形作りました。

2002年、アクセンチュア出身のメンバーが立ち上げたITCRMソフトウェア会社「エンプレックス」(現SCSK、東証プライム)に参画し、取締役CFOに就任。経営管理・経営企画・上場準備という、スタートアップから成長企業へのフェーズに必要な経営基盤づくりの全てに携わりました。この過程で生まれたのが、プロジェクトバジェット・マネジメントシステム「eMplex PBM」です。単なる会計システムではなく、プロジェクトごとの予算・実績・見通しをリアルタイムで可視化する仕組みとして磨き上げていきました。

エンプレックス時代に特に力を注いだのが、不動産建設業で培った会計知識をベースに、映像制作業やソフトウェア開発/システムインテグレーション、ITサービス業など、業種の異なる複数のプロジェクト型ビジネスでの経営管理経験を積み重ねることでした。それぞれの業種で「儲かっているはずなのに現金がない」「進行中の案件がどれだけ利益を生んでいるか分からない」といった共通の悩みに直面する中で、業種を横断して通用する「プロジェクト管理会計」という手法を自ら体系化するに至りました。コンサルティングを行った企業は200社を超え、そのフォーキャストマネジメント手法は業界内で圧倒的な支持を得ています。

エンプレックスの事業譲渡を経て、2010年には芸能プロダクション「ホリプロ」(当時東証一部)へと大きく業界を変え、経営企画責任者として開示業務や子会社管理などグループ経営管理を担当しました。財務・管理会計のプロフェッショナルとして数字の世界を突き詰めてきた一方で、この時期には新規事業開発にも積極的に携わり、テレビ通販事業責任者として事業そのものを推進する立場も経験しています。数々のテレビ通販ブランドやタレントブランドのプロデュース、キャスティングサービスの立ち上げなど、「管理」だけでなく「事業を作る」側の経験を積んだことも、その後の起業への大きな糧となりました。

2020年、株式会社プロジェクト・イノベーションを設立し、代表取締役CEOに就任しました。不動産、IT、芸能、通販と、一見すると脈絡のない業種を渡り歩いてきたように見えるキャリアですが、その根底には常に「プロジェクトという単位で、人と数字と成果をどう結びつけるか」という一貫した問いがありました。知識労働の価値は工業社会のように時間や工数だけでは測れません。だからこそ、プロジェクトごとの採算管理を通じて、知識労働者一人ひとりの生産性を正しく可視化する仕組みが必要だと考え、独立という道を選びました。

現在は、名刺交換を起点にプロジェクトを中心としたBtoB CRMの世界観を「eMplex」シリーズとして展開しています。eMplex J.A.R.V.I.S.、eMplex PBM、eMplex グループウェア、eMplex ワークフロー、eMplex 与信反社チェック、eMplex タイムシート、eMplex MA(BtoB CRMマーケティング)、eMplex SFA、eMplex フォーキャスト、eMplex 経費精算、eMplex for TOKYO PRO Market IPO、eMplex HR、eMplex リスト&メール営業ツール、そして Frontier Dashboard といったプロダクト群を通じて、プロジェクト型ビジネスに関わる経営管理のあらゆる局面をカバーしようとしています。

「人脈の森」も、このeMplexラインナップの一つとして生まれました。長年、財務・管理会計という「数字」の世界に軸足を置いてきた自分が、あえて「人脈」という一見数値化しづらいテーマに取り組んだのには理由があります。プロジェクト経営を突き詰めていくと、最終的にすべての成果は「誰と、どんな信頼関係を築けているか」という一点に帰結することに、何度も気づかされてきたからです。予算も、フォーキャストも、採算管理の仕組みも、それを動かすのは結局のところ人であり、人と人との関係性です。

名刺交換から生まれる「人」というプロジェクト最大の資産を、狩猟型ではなく農耕型で、誠実に可視化し育てていく。それが「人脈の森」というプロダクトに込めた想いです。数字の世界を長く歩んできたからこそ、人との関係もまた、感覚や気合いではなく、仕組みとして誠実に積み重ねていけるはずだと信じています。

不動産、IT、芸能という異なる業種を渡り歩く中で、いつも最後に残ったのは「誰と仕事をしてきたか」という記憶でした。数字上の実績は決算書に残りますが、本当に自分を助けてくれたのは、その数字の裏側にいた一人ひとりとの信頼関係だったと、振り返るたびに実感します。だからこそ、経営管理のプロフェッショナルとしてキャリアを積んできた自分が、最後にたどり着いたテーマが「人脈」だったことは、決して不思議なことではないのかもしれません。

「人脈の森」を通じて伝えたいのは、人脈とは特別な才能や社交性を持つ一部の人だけのものではなく、誠実さと継続という、誰にでも実践できる行動の積み重ねで築けるものだ、ということです。プロジェクト管理会計を体系化してきた経験から言えるのは、どんなに複雑に見える課題も、正しい仕組みと継続的な記録があれば必ず可視化でき、改善できるということです。人脈もまた例外ではありません。

私自身がこれまでの30年以上のキャリアで学んできた「人と誠実に向き合うことの価値」を、具体的な行動レベルまで落とし込んで発信していきたいと考えています。プロジェクト経営の現場で培った数字への向き合い方と、人との関係構築で大切にしてきた考え方の両方を、これからも「人脈の森」というプロダクトと、このコラムを通じてお届けしていきます。人脈を資産として育てるための考え方や実践を、これからも発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

人脈の森の機能
👤 開発者プロフィール
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